2026年5月15日〜31日

【アートマーケット】
この5月、ジャクソン・ポロックの「ナンバー7A」が1億8120万ドル(約288億7,000万円)で落札された瞬間を見た人なら、あの熱狂的な市場が勢いを取り戻したと考えても無理はないだろう。数年間の低迷を経て、昨年11月のニューヨークと3月のロンドン・イブニングセールでの好調な結果は、市場が本格的な回復局面に入ったという期待を高めているが、関係者は依然として容易ではないと回答している。ギャラリー市場、プライベートセール、アドバイザリー事業、新進気鋭のギャラリー、小規模なフェアなど広い意味でアート市場を見ると、ミドルマーケット(10万ドルから100万ドルの価格帯)の不安定さや、購入者の意思決定に時間がかかっていることなど、様々な要素を見極めることが重要だ。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/market/may-2026-marquee-auction-sales-analysis-recap-1234786543/


ニューヨークの春のオークションウィークは、S・I・ニューハウス氏、ニューヨーク近代美術館理事のアグネス・ガンド氏、ディーラーのマリアン・グッドマン氏、そして金融家のロバート・ムニューシン氏といった著名人の大規模な遺産売却に支えられ、近年稀に見る好調な売上を記録した。クリスティーズは2夜連続のオープニングナイト・セールで11億ドル以上の売り上げた。中でもジャクソン・ポロックの「ナンバー7A」は1億8120万ドル(約288億7,000万円)で落札され、ポロックのこれまでのオークション記録をほぼ3倍に更新した。これらの結果は、特に由緒ある来歴を持つ作品において、市場の最高級セグメントへの信頼が再び高まっていることを示唆している。記事では、今シーズンに記録された17のアーティストの記録をご紹介。-Artsy

https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-17-new-artist-auction-records-set-2026?utm_content=article-share


【アートバーゼル・カタール】
アート・バーゼルは、イラク出身のキュレーター、ワッサン・アル・クダイリ氏を2027年開催のアート・バーゼル・カタールの芸術監督に任命した。アル・クダイリ氏は2007年から2012年までマタフ:アラブ近代美術館の創設ディレクターを務め、美術館の開館を監督し、湾岸地域における主要な現代美術機関の一つとしての地位確立に貢献した。それ以来、彼女は光州ビエンナーレ、台湾のアジア美術ビエンナーレ、セントルイス現代美術館など、ビエンナーレ、美術館、独立したキュレーションプロジェクトなど幅広い分野で活動しており、この人選は理にかなっていると言えるだろう。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/market/art-basel-qatar-artistic-director-wassan-al-khudhairi-2027-1234786338/


【美術館】
ペンシルベニア大学ペン博物館のペン文化遺産センター(PennCHC)は、全米の博物館や図書館における収蔵・購入活動の実態を探る、画期的な調査を開始する。この「全米博物館収集活動調査」と題された取り組みは、PennCHCが2024年10月に開始した「博物館:使命と取得プロジェクト」(M2Aプロジェクト)の一環として実施される複数のイニシアチブの一つである。今回の調査では、5月20日から8月20日まで、方針、取得、除籍などに関する情報を収集する。調査結果は2027年に公表される予定だ。-artnet

https://news.artnet.com/art-world/penn-m2a-survey-museum-collecting-practices-2772058


【ポンピドゥー】
香港の近代・現代美術館M+は、パリのポンピドゥー・センターと複数年にわたるパートナーシップを締結したことを発表した。2027年からM+で複数の共同企画展を開催する予定のほか、著名な芸術慈善家である閻霍氏が設立した霍家基金会による4年間の博士研究員制度も含まれている。ポンピドゥー・センターは昨年から改修工事のため閉館しており、2030年頃に完成した際には両美術館の所蔵作品を集めた展覧会で改修後の開館を飾り、その後M+でも同展覧会が開催される予定だ。-ARTFORUM

https://www.artforum.com/news/hong-kong-m-plus-will-partner-with-paris-centre-pompidou-1234750494/


ポンピドゥー・センターは、象徴的なファッションハウスであるシャネルとの5年間のパートナーシップを発表した。ポンピドゥー・センターとシャネルは2019年に協力関係を開始し、2024年にはシャネルがポンピドゥー・センターによる現代中国人アーティスト15名による21点の作品の購入を支援している。改修工事のため2030年まで閉館しているにもかかわらず、ポンピドゥー・センターはソウル、ブラジルのフォス・ド・イグアス、ブリュッセルなどのサテライト美術館を含む新たなコラボレーションや活動に精力的に取り組んでいる。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/chanel-announces-financial-support-centre-pompdou-renovation-1234786697/


【ルーブル美術館】
ルーブル美術館が総工費10億ユーロ(約1,850億円)規模の拡張計画の設計チームを発表。セルドルフ・アーキテクツとスタジオ・アーキテクチャー・パリが、モナ・リザ専用ギャラリーを含む大規模改修を主導する。「ヌーヴェル・ルネッサンス」と名付けられたこのプロジェクトは老朽化したインフラ、過密状態、不十分なセキュリティなど美術館が抱える数々の問題に対処することを目的としており、新たな入口の設置も含まれている。だが、ルーブル美術館は深刻な資金不足を克服するか計画を見直す必要があるため、プロジェクトの予算は依然として不透明だ。-artnet

https://news.artnet.com/art-world/louvre-architects-2774247


【フリーズ NY】
フリーズ・ニューヨーク2026が5月17日に閉幕した。今年は25カ国から68のギャラリーが出展、期間中ハドソンヤードのザ・シェッドには約2万5000人が訪れ、VIPプレビューには著名人やアート界の重鎮が集まり、注目していた作品の「ほとんど」が2日目までに売れるほど大盛況となった。記事ではフリーズ・ニューヨーク2026におけるギャラリー各社の売上内訳を紹介する。-Artsy

https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-sold-frieze-new-york-2026?utm_content=article-share


【今夏見るべき展覧会】
この夏に見るべき美術館の展覧会とビエンナーレ46選をご紹介。この夏は世界中の美術館で、大規模で華やかなプロジェクトが繰り広げられる。パリのグラン・パレでは、ロール・プルヴォストが量子物理学をテーマにした展覧会を開催。カルステン・ヘラーは北京のUCCA現代美術センターで大規模な展覧会を計画してるが、その詳細はほとんど秘密にされている。ヨーロッパ各地を巡回するビエンナーレ「マニフェスタ」がドイツのルール地方で開催され、アメリカ北東部では2つの新しいビエンナーレ形式の展覧会が始まる予定だ。-ARTnews

https://www.artnews.com/list/art-news/news/summer-art-preview-1234786351/?bt_ee=OrTQ8nLLWISZYafbdnXfNKL0VZKqiC5L2c0RS3TUMSe6ziJaCNSeOyyo3AX2%2FBw6&bt_ts=1779830143220


【行政】
1815年から1972年の植民地時代に略奪された美術品の返還手続きを簡素化するフランスの法律が国会で最終承認された。この新法をことさら歓迎しているのが中国だ。この法律は、1860年に英仏連合軍によって円明園が略奪された際に奪われた貴重な文化財の一部を取り戻すのに役立つ可能性があり、その中には、パリ南郊のフォンテーヌブロー城に保管されていたユージェニー皇后のコレクションも含まれる。-RFI ****

https://www.rfi.fr/en/international/20260516-why-french-law-on-returning-looted-artefacts-is-of-great-importance-to-china


【美術館 x ラグジュアリーブランド】
ジョナサン・アンダーソンによるディオール クルーズ2027コレクションのショーがロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)で行われた。新たにオープンしたゲフィン・ウィングで、フィルム・ノワールを彷彿とさせる霧の中をモデルたちが歩く演出もさることながら、エド・ルシェとディオールのコラボレーションがハイライトの一つとなっており、ルシェがレタリング、シャドウイング、インダストリアルなテイストなど、彼ならではの特徴を随所に散りばめたディオール オムのボタンダウンシャツのデザインを手がけたことも注目を集めた。-Galerie

https://galeriemagazine.com/jonathan-anderson-dior-cruise-2027-and-ed-ruscha/


【アートバーゼル パリ】
アート・バーゼル・パリが、新ディレクター就任後初の開催となる今年の出展者206組を発表した。カリム・クリッパが率いる初のフェアは、10月23日から25日までグラン・パレで開催される(プレビューデーは10月21日と22日)。今年もギャラリー、エマージェンス、プレミスの3つのセクションに分かれて行われるが、メインのギャラリー部門が昨年の177社から180社以上に大幅に拡大するなどの変化も見られる。今年のフェアは共同展示にもより力を入れており、過去最多となる12の共同ブースが出展される予定だ。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/art-basel-paris-2026-exhibitor-list-karim-crippa-1234787531/

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