2026年5月1日〜15日
【ヴェネツィア・ビエンナーレ】
ヴェネツィア・ビエンナーレの一般公開直前、イスラエルの参加に抗議するため、数千人のデモ参加者がヴェネツィアの街頭を行進した。この抗議活動はアーティスト、キュレーター、作家、文化関係者からなる国際的な団体「アート・ノット・ジェノサイド・アライアンス(ANGA)」によって組織され、主催者側が多数の国別パビリオンが24時間ストライキのため、全面または一部閉鎖される事態となったことに対し、これはビエンナーレ史上最大規模の抗議行動だと述べている。-ARTnews
https://www.artnews.com/art-news/news/venice-biennale-israel-strike-pavilions-close-1234784754/
アニッシュ・カプーアが、米国の「忌まわしい憎悪の政治」と「絶え間ない戦争扇動」を理由に、米国はヴェネツィア・ビエンナーレから排除されるべきだと主張した。ビエンナーレで英国代表を務めたこともあるカプーア氏はイスラエルとロシアの参加に抗議して審査員が辞任したことを称賛したが、辞任の理由に米国も含めるべきだったと述べた。授賞式は11月に延期される。-The Guardian
【コレクター】
ARTnews誌が選ぶトップ200コレクターで億万長者のケン・グリフィン氏が、合衆国憲法の希少な初版本の2冊目を入手した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、これにより同氏のコレクションは2冊となり、個人所有としては唯一の現存する憲法初版本となった。グリフィン氏は、2021年にサザビーズで1787年版憲法を4320万ドル(約68億4,800万円)で落札しているが、今回入手した「ヴァン・シンデレン版」がいくらで購入されたのかは明らかにされていない。-ARTnews
https://www.artnews.com/art-news/market/ken-griffin-buys-second-constitution-printing-1234784071/
【オークション】
5月のNYオークションで高額作品を出品したのは誰?クリスティーズは、S・I・ニューハウスの遺産から16ロットを出品する。注目はコンスタンティン・ブランクーシの彫刻「ダナイデス」とジャクソン・ポロックの絵画「ナンバー7A」で、それぞれ1億ドル(約158億5,000万円)の値が付けられている。その他にも元ニューヨーク近代美術館理事長アグネス・ガンドのコレクションから3ロット、1月に亡くなったマリアン・グッドマンのコレクションから、ゲルハルト・リヒターの絵画群が出品予定だ。サザビーズもロスコの傑作を出品予定で、1957年の絵画「赤の中の茶色と黒」には1億ドルの値が付けられている。その他にも3500万ドルのウォーホル、4500万ドルのバスキアなどの注目作がラインナップされており、マーケットが引き続き回復に向かうのか注目だ。-ARTnews
【マーケットレポート】
レポートによると、100万ドルから1,000万ドルの価格帯が、2025年に市場で最も堅調なセグメントだった。この価格帯の美術品の売上総額は35億ドルに達し、2024年に比べ20.8%の増加となっている。2024年に最も好調だった10万ドルから100万ドルの価格帯は、2025年には総売上32億ドルを記録し6%の増加、1,000万ドル以上の美術品の売上は36.1%増加し、23億ドルに達したが、この価格帯は最も変動が大きく、11月のNYオークションに出品された数々の高額傑作がこの価格帯の売上を大幅に押し上げた要因だ。下位層はほとんど変化がなく、買い手は依然として慎重で、定評のある作家や最高品質の作品を好んでいたことが伺える結果となった。-artnet
https://news.artnet.com/market/dominant-price-point-auction-2025-2770334
【コレクション出品】
英国の大富豪ジョー・ルイス氏が、所有する膨大な美術コレクションの一部を、今年6月にロンドンのサザビーズで単独オークションに出品する。落札額は1億5000万ポンドから2億ポンド(約317億6000万〜424億円)と見込まれており、英国で個人所有のコレクションとしては史上最高額となる。今回のオークションは、3月にサザビーズでルイス氏のコレクションから4点が3580万ポンドで落札されたことに続くもので、クリムト、シーレ、ベーコンといった巨匠の作品を含むという。-THE ART NEWSPAPER
【ターナー賞】
テート・ブリテンは、英国人アーティストに毎年贈られる最高峰の賞である第41回ターナー賞の最終候補アーティスト4名を発表した。シメオン・バークレー、キラ・フリーエ、マルグリット・ユモー、タノア・サスラクの4名は、ティーズサイド大学ミドルズブラ現代美術館(MIMA)で開催される今年のターナー賞展に出展する。展覧会は2026年9月26日から2027年3月29日まで開催され、受賞者は12月に発表される予定だ。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/turner-prize-2026-artists-shortlist-2767359
【ディーラー】
バスキアの元ディーラーでコレクターのブルーノ・ビショフベルガー氏が、近著で、アート界のアイコン誕生の軌跡やその不朽の影響力について考察している。記事ではアスリーヌ社より刊行される『バスキア:ジャン=ミシェルの世界』からの抜粋を掲載する。なおビショフベルガー氏は先日、86歳でこの世を去った。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/basquiat-the-world-of-jean-michel-assouline-excerpt-2771353
【ウェルネス】
学術誌「Innovation in Aging」に掲載された新たな研究によると、芸術や文化活動への参加は老化を遅らせ、全体的な健康状態を改善するのに役立つ可能性があるという。英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の社会生物行動研究グループの責任者であるデイジー・ファンコート氏は「この研究結果は、芸術や文化活動への参加が運動と同様に健康増進行動として認識されるべきであるという証拠を提供する」と述べている。-ARTnews
https://www.artnews.com/art-news/news/art-cultural-engagement-slow-down-aging-1234785102/