2025年11月1日〜15日
【美術館】
ピノー・コレクションのブルス・ド・コメルス(証券取引所)のガラスドームの下に、不思議な庭園が出現した。新しい「ミニマル」展と名付けられたこの展覧会では、81歳のアーティスト、メグ・ウェブスターによる5つの巨大な幾何学的形状がそれぞれ単一の自然素材から作られ、建物の中央核に間隔を置いて配置されている。ジェシカ・モーガンによるキュレーション「ミニマル」展は、1960年代以降のミニマリズムの実践の世界的な進化を辿り、アジア、ヨーロッパ、そして南北アメリカ大陸のアーティストたちが、いかに伝統的な展示方法や構成の慣習に挑戦してきたかを浮き彫りにしていると言える。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/bourse-de-commerce-minimalism-2697864
V&Aは本日、建築家オドネル・アンド・トゥーミーが設計したV&Aイースト・ミュージアムが、2026年4月18日にクイーン・エリザベス・オリンピック・パークのイーストバンクに開館することを発表した。V&Aイースト・ミュージアムには、展覧会を開催する理由を探るギャラリー、今まさに世界の文化を形作っている人々、アイデア、そして創造性にスポットライトを当てるクリエイティブ・コミッションやイベント、そして「国境を越えた料理」で知られるレストラングループJikoniとのエキサイティングなコラボレーションによるカフェが併設される予定だ。-artdaily
米国の小規模美術館職員は賃金が低く昇進の機会も少ないにもかかわらず、より高い幸福感感じていると2025年版のMuseums Moving Forwardの調査が報告した。回答者のほぼ半数が昨年、燃え尽き症候群、低賃金、成長の停滞を理由に転職を希望したが、2023年以降は満足度が向上しているという。この調査では依然として不平等が存在していることも明らかになっている。28%が最低賃金以下で働いており、職員の67%が白人だ。しかし、多くの職員が依然として仕事への目的意識とコミュニティへのモチベーションを維持している。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/museums-moving-forward-report-2025-2705448
アメリカ博物館協会の新しい調査によると、ドナルド・トランプが大統領に就任して以来、米国の博物館の3分の1が政府からの助成金や契約を失った。 添付資料:National Snapshot of United States Museums
https://www.aam-us.org/wp-content/uploads/2025/11/AAMSnapshotReport25.pdf
【中東】
アート・バーゼル・カタールの戦略的パートナーが、湾岸地域最大の美術品保管・物流ハブを計画中だ。拠点はハマド国際空港近くのフリーゾーンに指定され、美術品はカタールの関税地域外に合法的に留まりながら保管・取引が可能となる。フルサービスの保管施設は、地域の成長するアート市場に伴い設置されることがあり、韓国はフリーズ・ソウルの開設から1年後の2023年に保管施設の建設計画を発表した。ドーハの施設は、まだ大規模な保管施設のない湾岸地域全体をカバーすることを目的としている。この地域のアート市場の現状としては、ドバイがフリーポート建設の協議を行っており、サウジアラビアのギャラリーATHRが今年5月にドイツの物流会社ハーゼンカンプと提携して建設した高性能アート保管倉庫をオープンしたと報じられている。ARTnews
【フランス税制】
歳入増加を目指し、フランスの国会議員2人が政府に対し、2026年度予算で美術品への新たな課税制度を導入するよう提案している。フランスの美術界はこれに反対し、27人が署名した長文の声明を発表した。署名者には、先日第4回アート・バーゼル・パリを開催した大手見本市団体アート・バーゼル、競売会社ドゥルーオー、美術家の権利管理団体ADAGP、フランス美術国際普及協会(ADIAF)、そしてギャラリー・ダール専門委員会(CPGA)などが含まれる。-ARTnews
https://www.artnews.com/art-news/news/french-art-world-opposes-proposal-new-taxes-1234761820/