2025年5月16日〜31日

【アートフェア】
アート・バーゼル・パリが2025年版に参加する203のギャラリーを発表した。開催期間は10月24日から26日で、VIPプレビューデーは10月22日から23日となる。40の国と地域から出展者が集まる今年の出展者は、177のディーラーが参加するメインセクション「ギャラリー」、新進気鋭のアーティストによる16の個展ブース「エマージェンス」、そして美術史の規範に挑戦する10のギャラリーによる9つのプレゼンテーション「プレミス」の3つのセクションに分かれて展示を行う。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/market/art-basel-paris-2025-exhibitor-list-1234743631/


アート・バーゼルが、ドーハでアート・バーゼル・カタールを開催するためのパートナーシップを締結したと発表した。2026年2月にドーハで初開催となるアート・バーゼル・カタールは、カタールの活気ある文化景観とMENA地域のダイナミックなアートエコシステムに深く根ざし、中東、北アフリカ、南アジア、そしてさらに遠く離れた地域を代表するギャラリーや才能あふれるアーティストを紹介する比類のないプラットフォームになる予定だ。-artdaily

https://artdaily.cc/news/182053/Art-Basel-announces-partnership-to-launch-Art-Basel-Qatar-in-Doha


フリーズ・ソウルが2025年開催に向けて120の出展者を発表した。4回目の開催となるこのフェアは韓国のアートシーンに焦点を当てたキアフ・ソウルと再び同時期に開催され、30カ国以上から120のギャラリーが参加する。フェアは9月3日がプレビューデー、9月4日から6日までCOEXコンベンションセンターで開催される。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/market/frieze-seoul-2025-exhibitor-list-1234743703/


【アートマーケット】
春のオークションシーズンは期待外れに終わった。クリスティーズ、サザビーズ、フィリップスは、週のイブニングセールの売上高を12億ドル(約1,726億6,000万円)から16億ドル(約2,301億4,000万円)と見積もっていたが、合計売上高は10億ドル(約1,438億4,000万円)強にとどまり予想には届かなかった。落札総額は8億3,750万ドル(約1,205億円)となり、これは昨年、2022年の同週を下回るものだった。最高価格の作品の価値下落と、近年市場を席巻していた新進アーティストの存在感の薄れが原因とみられる。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/new-york-sales-underperform-may-2025-1234743221/


ケニー・シャクターがオークションの減速、最近の市場の混乱とコレクターのパニックについて語る。トランプ政権下で様々な混乱が起きているが、美術界も例外ではない。価格は大幅に下落し、取引される作品数はかつてないほど増加している。高額商品の売り手は行き詰まり、買い手は時機を伺っているのだ。業界は2014年のピーク時からの下落傾向が続き、美術経済は10年以上もの間停滞期にあり、いつ回復するかは誰にも分からない状況と言える。-artnet

https://news.artnet.com/market/kenny-schachter-new-york-fair-auction-recap-2648049


【美術館】
ポンピドゥー・センターはブラジルに新拠点を建設中で、2027年後半のオープン予定であるとフランス文化省が発表した。同美術館はブラジルと5年契約を結び、ユネスコ世界遺産のイグアスの滝の近くにポンピドゥー・センター×パラナ=フォス・ド・イグアスを建設する。建設予算は約3,600万ドル(約51億8,600万円)。同センターではポンピドゥー・センター所蔵の美術作品を中心とした展覧会に加え、パフォーマンス、フェスティバル、映画上映、アーティスト・イン・レジデンスなどを開催する予定だ。-Ministere de la culture

https://www.culture.gouv.fr/fr/presse/communiques-de-presse/rachida-dati-ministre-de-la-culture-se-felicite-de-la-signature-d-un-protocole-d-accord-entre-le-centre-pompidou-et-l-etat-du-parana-bresil-pou


【業界支援】
ラリー・ガゴシアンが、イーストハンプトンの書店存続のためブックハンプトンを買収した。ブックハンプトンは何十年もの間読書家や夏の間を過ごす人々に愛されてきたが、昨秋オーナーが売却の意向を発表していた。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/larry-gagosian-buys-bookhampton-1234742345/


【収蔵品売却】
ペンシルベニア大学がひそかに収蔵美術作品を売却していることに、寄付者の家族が憤慨している。大学は、ロマーレ・ベアデン、エリザベス・キャトレット、サルバドール・ダリ、ジャスパー・ジョーンズ、ジェイコブ・ローレンス、ロバート・ラウシェンバーグといったアーティストの作品を含むフリードマン・ギャラリーのコレクションを売却し、最近2,300万ドル(約33億円)にも上った予算不足を補填しようとしているという事実を極力隠蔽しようとしていた。-artnet

https://news.artnet.com/art-world/albright-pennsylvania-college-selling-art-collection-2648020


【アーティスト】
フランス人アーティスト、フランソワーザビエ・ラランヌの希少なダチョウのバーが、サザビーズのオークションで1200万ドル(約17億3,000万円)を突破した。現存するわずか6点のうちの1点であるこの作品は、ラランヌが妻クロードと人気絶頂期に構想を練ったもので、実用性を損なうことなく彼のシュールなセンスを体現している。2羽のダチョウは磁器製で、長い金属製の棚をくちばしで掴み、中央には白い卵が置かれている。翼は可動式で開くとグラスやボトルを入れるための仕切りが現れ、卵の中には氷を入れるための仕切りがある。-artnet

https://news.artnet.com/market/lalanne-ostrich-bar-sothebys-paris-2641959


【慈善事業】
中国人コレクター兼慈善家のヤン・ドゥ氏が、今年10月、ロンドンのブルームズベリー地区にアジア系アーティストを支援する新たな非営利スペースを開設する。ヤン・ドゥ・プロジェクト(YDP)と呼ばれるこのスペースは、サイトスペシフィック・コミッション、展覧会、アーティスト・レジデンス、アーティスト主導の実験、そして公開イベントなどを開催する予定だ。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/chinese-collector-to-open-new-non-profit-art-space-in-londons-bloomsbury-district-1234743128/


【現代アート】
近代美術と現代美術の違いとは?前世紀の芸術運動における主要な違いを分かりやすく解説。 近代美術と現代美術はしばしば同じ意味で使われるが、両者は同じではない。多くの類似点を共有しているため、互いに対比して理解するのが最も適切だ。つまり、近代美術は古典美術への反応であり、現代美術は近代美術への反応なのだ。-artnet

https://news.artnet.com/art-world/modern-contemporary-art-2639749

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2025年5月1日〜15日